大切な人を失う ということ

  • URLをコピーしました!


大切な人を失うということは、その人が未来から居なくなるだけではありません。
それは、これまで共に過ごしたすべての時間が止まることを意味します。

安寧の時間、怒りの時間
悲しい時間、愛しい時間、望みの時間。
これらすべての瞬間が突然、静止します。

本人には見せなかった涙
つらさや悲しみを押し込め、微笑んだ時間、支え続けた時間
それらは、悲しみと希望が交錯する感情として心に残ります。

時が経っても、その時間の感情や思いは心の中に残っています。
支え続けた時間が濃ければ濃いほど、その感情を律し続けた努力は誇りとなり、
前を向こうとする新たな力となります。
同時に、ご自身を「律し続けること」から解放することを恐れます。

時には、周囲からの同情や共感に嫌悪感を抱くこともあるでしょう。
その感情を否定しないでください。
あなたが感情や行動を律してきた時間は、言葉では表せないほどの重みがあります。
それを無かったことにしても、傷が癒えるわけではありません。

だからこそ、傷を塞ごうと無理をするのではなく、
ぽっかりと空いた傷口があることを認めることが大切です。
そうすることで、ゆっくりと癒しが始まります。

ぽっかりと空いた傷口は大きすぎて、何の感情に支配されているのか、
何に押しつぶされているのか、何が許せないのかを見つけるのは難しいかもしれません。
ですので、まずは何でも、どんなことでも言葉にしてみてください。
何を感じたのか、どんな思いをしたのかを声に出したいと思えた時、
それが固く結ばれた結び目が解け始めるタイミングです。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次