あるゴールデンウィーク初日の午前4時ころ、不思議な夢で目を覚ましました。
祖母が点々と墓石に付いた鳥のフンがとれず、困った顔をしてずっと拭いていたのです。
祖母は他界してから10年は経っていました。
生前の祖母は、毎朝 家の清掃を終えてから庭の祠とお墓を掃除し、お参りしていた信心深い人でした。
その祖母の姿に「あぁ、何か困っているんだな」と思いを巡らしていると、妹から電話が。
妹は「不思議な夢を見た」と話し始め、ほぼ同じ内容でした。
「気になるから、二人でお墓に行こう」と話が纏まり、
その日の朝6時に出発し、10時頃墓前に立つとお墓には鳥のフンが3か所。
二人で「これを見せられたね」と笑いながら掃除し、
終えても まだ時間に余裕があったため、近くにある大湯環状列石に寄ることに。
大湯環状列石内に一歩踏み込むと、滔々と当時の時間が流れ続け外側の時間と大きくズレていました。
実際にはわずか2時間ほど過ごしただけなのに、
感覚的には1か月くらい暮らしたような、不思議な時間でした。
帰宅する前に、駐車場近くにあった産直売り場でリンゴを購入しようと近づくと、
そこには、祖母にそっくりな女性がニコニコ笑いながら私たちに話しかけ、
「遠くからきてくれてありがとうね」「きっとご先祖さま達も喜んでいるでしょう」と
まるで祖母本人が語り掛けてくれてるようでした。
最後に「おまけ」と言って、購入したリンゴと、ほぼ同量のりんごをいただき、帰宅することに。
道中、妹と「おばあちゃんだったね」「喜んでくれてたね。異空間で会うことが出来たね」などと話しながら帰路につきました。
祖母は「お墓を掃除してほしかった」というよりは、
当時、中々お墓詣りに行くことが出来なかったため、遠ざかってしまったような気がしていた私たちに、わかりやすく「お墓」というワードを通し、先祖と繋がっていることを伝えてくれたように感じました。
ご先祖様の満ち溢れる愛を受けとり、私たちは日々を過ごしていることを、改めて教えてもらった出来事でした。
コメント