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魂の旅路

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祖父が亡くなる前のお話です。
病で動くことがままならなくなった祖父は、体外離脱をし親戚知人に挨拶していました。
我が家へ訪れたその日、私は玄関側で横になりながら本を読み、
父母はリビングで談話、妹はブロックで遊んでいました。

ふと、玄関に向かって足音がし、玄関マットを踏む音も聞こえました。
「誰か来たんだな」とチャイムが鳴るのを待っていましたが、いつまでたってもチャイムは鳴らず
足音は玄関から遠のき、庭の方へと向かい、最後には家の周りをぐるりと回った後、遠ざかっていきました。
その時のとても不思議な感覚が残っていて 玄関の扉を開けなかったことを、なぜかずっと後悔していたのでした。

しばらくして祖父のお見舞いに行った際、祖母が我が家に関わる不思議な話してくれました。
祖父は「最後の挨拶をしたくて会いに行ったけれど、誰も中に入れと言ってくれなかったから、そのまま帰ってきた」と話していたそうです。
祖母は、祖父の体力がさらに消耗して辛そうな姿をみて
「会いたいのであれば、声をかけてみるから」と体外離脱を止めたそうです。

この話を聞き、私はいたたまれなくなり
祖父に「会いに来てくれたのに声をかけずにごめんね」と言葉にすると、
祖父は「父母や妹の様子を見て安心できたからよかった」と話し、
私についてはじっと「玄関を見ていた」とも話してくれました。
「顔を見ることが出来てよかった」と話してくれ、それから半年後に祖父は亡くなりました。

ロバート・モンロー氏の研究によれば、体外離脱は肉体の限界を超えて魂が自由になる瞬間です。
特に臨終の際には、その現象が顕著に現れることがあると言います。
臨終の際に魂が身体から離れ、愛する人たちに別れを告げるために訪れることがあると述べています。

祖父の体験もまさにその一例であり、彼の魂は愛する家族に最後の挨拶をするために訪れたのかもしれません。

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